デザイン経営推進協会’s blog

ユニバーサルデザインの理念を経営に活かします

新元号を迎えて

令和 始まりましたね。

たくさんのブログや記事でも書かれていることですが、昭和から平成になった時には自粛ムードが漂い、改元が祝賀行事としての盛り上がりを見せていることに不思議な気持ちになりました。

 

昭和生まれの私は当時小学生で、携帯電話なんて見たことがなかったし、Apple Watchは漫画で見る「未来の姿」、21世紀にはドラゴンボールの世界のように車のタイヤは無いだろうと本気で思っていました。

 

そして令和元年、十分過ぎるほどの大人になってしまった私は、改元に関する一連の儀式が文化としてとても興味深く、テレビに張り付きながらいろいろな事に思いをはせていました。

 

これから始まる新しい時代を考えた時、今よりもっと「多様性」が求められる時代になるのではと感じています。
私の専門である印刷物のユニバーサルデザインは「色覚多様性に配慮した印刷物」ということになるわけです。

 

こちらのブログでは印刷物のユニバーサルデザイン関連やITを活用し便利なプロダクトが作れないかなど、今私たちが手掛けている事を書いていこうと思い始めました。

 

しかし、まだまだ私たちの気づいていない「多様性」はたくさんあるはずです。
今はまだ存在しない「何かのユニバーサルデザイン」を創り出すことができるかもしれません。


そんなたくさんの種を探しながら、手掛けている事だけに関わらず広い視野で情報の収集・発信をしていきたいなと思っています。

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また読みにいらしてくれたら嬉しいです!

でざいんや緒(むすび)

http://www17.plala.or.jp/musubi/

街灯の下で鍵を探す

 

オープンデータを利用して理想の恋人は見つかるのか!? 結婚したいOLのクリスマス直前カレシ探し 【前編】 | 宙畑

こちらは、理想の彼をオープンデータを活用して理想の恋人を探すという、
なんともユーモラスな記事。
インターネット上の情報を駆使して、理想の恋人に迫っていきます。
その中に、こんな記述があります。

 

世田谷区はオープンデータの推進に積極的で、GISデータも多く公開しているのです。というわけで、ターゲットは世田谷区。いいね、おしゃれで蓄えのある彼が住んでそう。

 

GISデータとは簡単に言えば、ウェブ地図の上に乗るような、位置情報のついたデータのことです。 

 

この記述を見て、世田谷区はデータが多いだけで、理想のカレシは、目黒区や大田区にいる可能性もあるのでは?という疑問がわいてくると思います。

 

looking for keys under the street lights〜街灯の下で鍵をさがす〜といえば、どこで鍵をなくしたかわからないけど、探しやすいから街灯で照らされた場所だけを探しているんだよ、というジョーク。 

 

まさしく、オープンデータ推進でデータの充実した世田谷区は街灯で照らされた明るい場所と言えるでしょう。

 

確かに目黒区や大田区など別の場所に理想のカレシがいる可能性はあります。
でも、探しやすいところ「だけ」探すのは愚策としても、
探しやすいところ「から」探すのは、
少ない手間で成果にたどり着ける可能性がある合理的な策です。

 

あなたのビジネスにきちんと街灯をあてていますか?
見つけてほしい情報は、見つけやすい場所に
当たり前のようでも、もう一度見直してみると、
もっと明るく照らす方法が見つかるかもしれません。

 

デザイン経営推進協会では、データの見える化に関するご相談を承ります(A)

でざいんや緒サイトリニューアル

デザイン経営推進協会会員 高野のウェブサイト「でざいんや緒(むすび)」をリニューアルしました。

ユニバーサルデザインを推進する内容にアップデートしました。

ぜひご覧ください!

ユニバーサルデザインのでざいんや緒

※以前とURLが変わっております

情報のユニバーサルデザイン

今回は情報のユニバーサルデザインについてです。

 

みなさんは家電製品の説明書をよく読んでからお使いになるタイプですか?

先日ネットで、システムキッチンのコンロ下の一番端にある引き出しに何年も気づいていなかった!と話題になっていましたね。
「ウチにもあった!」などのリツイートも多かったようです。
ちょうど調味料が入るくらいの深さですが奥行きもあるので、我が家ではラップを入れて便利に使っています。

そこでふと気になりシステムキッチンの説明書を取り出してみました。
もちろんそこには引き出しの存在が記載してあります。
しかも一番前のページに。

せっかくメーカーが準備した説明書をユーザーが読んでいない、ということになります。
しっかりと耐荷重についての記載もありましたが、読んでいないユーザーがそれを超えた収納をして壊れてしまった場合、クレームになるかもしれません。

 

メーカーは「書いてあるからユーザーの責任」
ユーザーは「わかりにくい説明書を作ったメーカーの責任」

 

このようにトラブルに発展するでしょうし、対応に時間を割かなければならない、もちろん顧客満足度は低下、リフォームする際は他メーカーに流れる可能性大です。

これはメーカーとユーザーの間で紙面上のコミュニケーションが成り立っていないことを意味します。

このトラブルを未然に回避するには、多くの人が理解しやすく、目を通しておこうと思わせる説明書が必要になります。

 

少し極端な例でしたが、これを成立させた印刷物が情報のユニバーサルデザインです。

今回の例はキッチンですが、もし保険などの金融商品や重大な注意事項だったらどうでしょう。
金銭(財産)や生命が脅かされる事態に発展しますね。

お客様が説明書や約款を読まない理由は、その案件によってさまざまです。
字が小さいのかもしれません。
言葉が難しいのかもしれません。
色が見えにくいのかもしれません。

ユニバーサルデザインの原則である「より多くの人が使えるデザイン」を紙面に適用し、情報の送り手(メーカー)と受け手(ユーザー)間のコミュニケーションを成立させることが「情報のユニバーサルデザイン」です。

 

わたしたちの周りにはたくさんの書面が溢れています。
情報のユニバーサルデザインは、どの業種の書面にも取り入れることが可能な手法です。
「より多くの人」を想定した書面づくりを目指しましょう!

セミナー無事終了しました!

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5月16日に開催されたセミナーの様子です。
文書をユニバーサルデザイン化する具体的な方法をご紹介しました。
参加されたみなさまが、それぞれ、すぐに実務で使える内容です。


土日開催のご希望もありましたので、7月28日土曜日に同じ内容でセミナーを開催します。
peatixからお申し込み頂けます。
https://documentsofnewcivilcodeera2.peatix.com/

UCDとは?

私たちのコンセプトにも挙げている『経営にデザインの力を取り入れ、結果へつなげる』の中で、真っ先に着手できる手法がUCD(ユニバーサルコミュニケーションデザイン)です。

まだあまり馴染みのないユニバーサルコミュニケーションデザイン(以下UCD)についてご説明していきましょう。
UCD は ユニバーサルコミュニケーションデザイン の略称です。
一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)により名付けられた手法です。
「紙面のユニバーサルデザイン」「情報のユニバーサルデザイン」というとわかりやすいでしょうか。
ユニバーサルデザインとは、1980年代にアメリカのロナルド・メイス氏が提唱した概念で、「障がいがある人だけでなく、できるだけ多くの人が使いやすいデザイン」という考えです。
例えば
玄関アプローチをスロープにする
▶車椅子ユーザーもそうでない人も通れる
ドアノブを回すタイプからハンドル式にする
▶ノブが握れない人や回せない人もそうでない人も開閉できる
固定電話のディスプレイ表示が大きい
高齢者や見えにくい人もそうでない人も見やすい
これらはみなさんの身近にあり、すぐに確認できるユニバーサルデザインです。
あらためてそういう目でみると「なるほど!」と思いませんか?
バリアフリーという言葉はずいぶん浸透しましたが、バリアフリーは『今ある障壁(バリア)を取り除く(フリーにする)』という意味です。
それに対しユニバーサルデザインは『最初から障壁を作らない』ことです。
現在ユニバーサルデザインは建築や住宅設備、日常品の中に多く見られます。
それを書類やパンフレット、説明書や申込書などの印刷物へ展開したものがユニバーサルコミュニケーションデザインになります。
次回は「情報のユニバーサルデザインとは?」をご説明します!

私たちのコンセプト

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『経営にデザインの力を取り入れ、結果へつなげる』

インパクトがある書体、流行に合わせた色使い、お客様の目を引くことは
あるかもしれませんが、それらの印刷物は本当に本来の役割を果たしているでしょうか?
印刷物は情報発信者と受け手が紙面上で行うコミュニケーションです。
チラシでも、約款でも、社内規定でも、すべての印刷物に共通です。
印刷物における情報の障壁をなくし、円滑なコミュニケーションを図れるようにすることを
UCD(ユニバーサルコミュニケーションデザイン)と呼びます。
さらに見やすさや伝わりやすさを見える化するため、第三者機関の認証マークを
取得することで、わかりやすさの品質保証をすることができます。
私たちは経営コンサルティングを行いながら、印刷物にも結果を求め、企業経営に
有効な提案をしていくことを目的としています。
その活動、その思いを発信してまいります。
拠点は栃木ですが、首都圏を含め広く活動しています。
小さなことでもお気軽にお問い合わせください。